結論から先に書いてしまうと、犬がキャベツを食べてもぜんぜん大丈夫です!
うちのわんこには、ほぼ毎日キャベツを食べさせています。
もちろんキャベツがメインではなくて、手作りごはんの材料の内の一つとしてですが
ここ16年近くわが家ではキャベツを切らしたことがありません。
それくらい犬の手作りごはんを作る上で頼りにしている野菜です。
でも、犬とキャベツをセットで検索すると心配な情報がちらほらと・・・。
ちょっと気になったので調べてみました!
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キャベツって実はスゴイ野菜なんですよ!
一年中野菜売り場に常駐しているキャベツさん。
味も淡泊で際立ってカラフルという訳でもなく、どちらかと言うと地味な存在。
でも、このキャベツにはものすごい効能があるです!
●ビタミンUは胃腸の働きを正常にする効果のある成分ビタミンUを豊富に含む!
※ビタミンUは別名キャベジンとも呼ばれており有名な胃腸薬の商品名になっています
●ビタミンCの含有量は淡色野菜の中ではトップクラス!
●ビタミンKで強い骨作りを助ける!
●強いがん抑制効果のイソチオシアネートを含む!
私が特に注目しているのは「強いがん抑制効果のイソチオシアネート」です。
これが理由でうちの子のわんこ飯にはほぼ毎日キャベツを入れています。
1990年にアメリカの国立がん研究所から発表されたデザイナーフーズ計画って知ってますか?
当時がん死亡者が増加していたアメリカで、がんになるリスクを食生活から減らしていこうというプロジェクトです。
長年の疫学的研究データに基づいたがん予防に効果のある食品を、効果が高い順にピラミッドで表しています。
キャベツはデザイナーフーズのがんを予防する野菜の頂点にいるのです!
でも犬にキャベツを食べさせすぎると甲状腺機能低下の危険性が?
キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれる「ゴイトリン」という成分は、甲状腺ホルモンの分泌を阻害する働きがあるそうです。
だから犬にもその心配がありますよ、ってことなんでしょうね。
参考文献としてOregon State UniversityのHPの中にある日本微量栄養素情報センターの記事をリンクしています。
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微量栄養素情報センター
キャベツやカブなどのアブラナ科野菜を非常に多く摂取すると、動物は甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモン不足)を起こすことがわかっている。出典元:微量栄養素情報センター
「キャベツを大量に食べると甲状腺機能低下の危険性がある」の大量ってどれくらいなん?
ネットによくある「犬にキャベツを大量に与えると甲状腺機能低下をまねく危険性がある」とのことですが、一体その「大量」ってどのくらいやねん?と思い計算してみることにしました。
健康・栄養フォーラム (独立行政法人国立健康・栄養研究所)によると
キャベツの食べる部分(可食部)のゴイトリン含量はキャベツ1gあたり約0.1μgだそうです。
そして、毎日食べても毒性がない量は、ヒトの体重1Kgあたり0.4mg
これを体重5キロの犬に置き換えてみたら、毎日2mgまでなら食べても大丈夫です!
2mgは2,000μg?
いやいや、ちょっと待ってヾ(- -;)
キャベツ1gあたりのゴイトリン含量が約0.1μgやから
5キロのわんこやったら20,000gまでならキャベツを毎日食べても大丈夫?
20,000gは20キロ。
ってことは、キャベツを20キロまでやったら毎日食べてもOKってこと???
キャベツ1玉が1キロやったとして、20玉???
( ゚д゚)ケイサンアッテルカー?
マチガッテイタラドナタカゴシテキクダサイマセ。
あくまでヒトへの最大量で計算してみましたが、犬が毎日食べても毒性が出ないと思われる最大量の参考にはなったと思います。
それにしても、人間でも一日20玉のキャベツを食べるのは無理だよ・・・。
それを5キロのわんこが・・・。
しかも毎日・・・。
ちなみに、犬がキャベツを大量に食べて甲状腺機能が低下したという臨床報告はゼロだそうです!
結論としては、健康な犬が普通に食る分にはぜんぜん大丈夫!
手作りごはんの材料や、ドッグフードのトッピングに使用する程度のキャベツなら毎日食べさせても大丈夫です。
キャベツは茹でてあげた方が消化が良くなります。
生で食べさせる場合は細かく刻んだほうがいいですね。
犬はキャベツが好きな子が多いので喜んで食べると思いますが、だからと言ってキャベツばっかりあげるのは止めてあげてくださいね。
自分が一度に食べるキャベツの量を思い出して、それからわんこの大きさに見合った量を推量してみてください。
何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」なのですよ(*’-‘)b